各地域の転職マーケット情報

各地方の主要産業やニーズの多い職種は?あなたのスキルや経験を活かすことができる仕事はどれくらいあるのか、現地の転職市場を知りましょう。

北海道の転職マーケット情報

北海道における産業の特徴

道内総生産の産業別構成比は、第1次産業が3.7%(全国1.5%)、製造業・建設業などの第2次産業が15.1%(全国26.1%)、卸・小売業や宿泊、飲食業、サービス、医療、福祉業などの第3次産業が83.9%(全国74.6%)で全国に比べ第1次産業と第3次産業が高いのに対して第2次産業は低いものとなっています。第2次産業のうち、製造業について見ると、産業全体に占める割合が8.1%(全国19.9%)で、全国の2分の1以下となっており、製造業における業種別構成を全国と比べると食料品のウェートが高く、一般機械や電気機械、輸送用機械などのウェートが低くなっています。また第2次産業の内、建設業は北海道の重要な基幹産業の一つとなっており、公共事業への依存度が高いのが特徴です。※2011年北海道庁のデータより

北海道における産業の特徴

北海道の求人状況

2014年の道内の有効求人倍率は概ね0.8倍台で推移しており、前年より上回り改善傾向にあります。ですが業種によってバラツキがあるため、北海道の報告では『厳しさは残るものの、緩やかに改善している』というコメントがあります。特に倍率の高い業界としては建設業、サービス業、流通小売業、介護福祉業、食品製造業そしてそれらに関連する周辺業界が挙げられます。

北海道 転職市場TOPIX

営業
採用ニーズは徐々に高まっています。どの業界でも競争も激化しているため実力のある営業経験者であれば採用意欲は旺盛です。また、地方では業界の選択肢が限られているため異業種への転職も一般的であり、専門知識以上に営業としての「基礎力」つまり、対人力・対自己制御力などがより強く求められている状況です。
管理部門・マネジメント層
地場企業では経営者の世代交代に伴う求人ニーズが底堅く存在。経営者を支え、後継者となる30~40代の管理部門・マネジメント層の求人ニーズが増えています。経営者と一緒に会社をつくっていくという役割の特性上、採用にあたっては経験・スキルはもちろん、仕事観・人間性・考え方がより重視されます。
食品製造業関連職種
北海道の強みの一ついえる一次産業とも関連した食品製造業は重要な産業の一つに挙げられます。販路拡大を目的とした営業職とともに、商品企画、マーケティング、生産技術、品質管理、生産設備管理経験者の採用ニーズもあります。
IT系エンジニア
首都圏を中心とした案件の受託に関しては道内に大きな需要があります。一方、数は多くありませんが自社開発ソフトを保有している企業、Web系の独自性ある技術を持った企業が存在しており、強い採用ニーズがあります。

北海道でUI ターン人材が求められている理由

2013年春の道内大卒者の道内就職占有率は65.9%と、ここ数年の道内の雇用状況の改善で5年前に比べ11.4ポイント上がり、地元に就職する傾向が非常に強い地域であることも特徴として挙げられます。新卒で地元に就職する人材の割合が多い地域の為、道内のビジネス環境のみの経験者比率が高い組織に対し閉塞感を抱いている道内の企業経営者は少なくありません。また経営者の事業承継に伴う経営幹部の後任人事に関連した採用ニーズも増しております。2013年の帝国データバンク社の調べによると、道内企業の約9割弱が事業承継を経営課題の一つとしながらも、約25.6%の企業しか事業承継の具体的な計画を作成し準備を進めていないというデータもあります。それと同時に現在の幹部の事業承継(つまり後任人事)も上手く進んでいない企業が増えています。これらの経営課題の解決手段の一つとして、道外の競合が多い事業を経験してきたUIターン希望の(将来の)幹部候補人材の中途採用が非常に有効であると考える企業が増えてきているのです。